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課題を感じながら [こんな時、どう着せる?]

皆様のブログになかなかお邪魔できないまま、久々の更新です
『着付け師Yumiのブログ』と同内容でアップ致します


先日、にスタイリストのYさんからご連絡いただき、
お仕事のお手伝いをしました

Yさんとの出会いは3年前
モデルとしても活躍していた(している?)Iさんのご紹介でした

普段、主に洋装の仕事をしているYさん
久々の和装の仕事で、私を思い出してくださり
とても有難く感じました

これも、最初にYさんのお手伝いをした時に起きたハプニングのおかげかもしれません

***3年前のハプニング***?

Yさんから最初にいただいたお仕事で
女性2人に袴を着付けるというものでした

当日、お伺いして、用意された着物・袴の一式を拝見してビックリ
そこには紐・伊達締めが一本もありませんでした

袴の着付けをするのが2人ということは
紐8本・伊達締め4本欲しいところでした

イベントなどの仕事は直前に内容が決定することも多く、
事前確認をする時間もなく当日を迎えたのです

「紐が入ってなかったんですが・・・」と不安顔のYさん
「大丈夫です。表に出る着物・帯・袴さえあれば、あとは何とかしますから」
即答でお返事することができたのは七つ道具を持参していたから

紐も伊達締めも持っていたわけではありませんが、
経験から、七つ道具さえあれば代用品はすぐに作れることを知っていました

着付けが終わったとき、Yさんから
「今日はプロの仕事を拝見しました」
と、思ってもいなかった言葉をかけて頂き、恐縮したのを覚えています

その時からYさんに和装のお仕事ではお声かけいただくようになり
期待を裏切らない私でいたいと、仕事を頂くたびに緊張します

*************

そして、本題です
これからの私の課題

このブログでも何度か書いておりますが、
今、着付け師を育てさせていただいてます

技術のいる仕事であること、着物をお召しになる方が減っている事から
10年かかると言われる着付け師のプロに
最短期間でなっていただくために・・・

私のこれからの課題は生徒さんすべてに
今までの経験から、少しずつ工夫してきた七つ道具の作り方を伝えること
未経験のハプニングに出会っても
慌てることなく、七つ道具を使えるように繰り返し私の経験を伝えて行くこと

対価を頂く以上、綺麗に着せられるのは当たり前なんですよね

当たり前で終わるのではなく、
当たり前でないところまで(?)育てっていただかなければ…そう感じて過ごしています

着付けは出来るようになってから、プロらしくなるまでが難しい
本当にそう思います

私にとっても永遠の課題のように感じます

生徒さん達がお客様に信頼され、
リピーターを増やせるようになって初めて育てたと言えるのかもしれません

こんな教室があったらいいのに・・・
ないなら私が作るしかないかな・・・

そんな風に考えて、とうとう始めた、現役着付け師の着付け教室
これからが正念場になりそうです


技術だけではないと思う [こんな時、どう着せる?]

前記事へのご訪問、ありがとうございました。
もうしばらくの間、皆様のブログへお邪魔することで、
コメント等へのお返事に代えさせて頂きたいと思います m(_ _)m 

そろそろ卒業式シーズンです

私の始めた着付け教室でも、成人の日を境に
袴の着付けの練習を始めています

シンプルなものほど着付けは難しい…
いつもそう考えてブログにもたびたび書いています

生徒さんには、成人の日のようなイベントが終わっても
常に研究する気持ちを忘れて欲しくないとお話していますし、
その意味では随分厳しい先生になっちゃっているかもしれません

他の着付け教室だったら…
もうちょっと生徒さんに優しく接してくれるかもしれないのに。
なんて、時々反省するのですが、もう手遅れ?(笑)
「どんどん言ってください。」なんて、言われてしまう今日このごろ。。。

私が好きで始めた仕事ですが、
仕事をさせていただくようになってから
嬉しい事に年々依頼は増える傾向にあります

技術の研鑚はもちろん必要ですが、
技術が良ければ仕事が増えるでしょうか?
私はそう思っていませんし、
それで仕事が増えたと言えるほど自分の技術を過信する気にもなれません

着付けをしながら
私は常にお客様とお話しをする着付け師です
話をする着付け師って、あまりいないから
初めてお会いするお客様はビックリするかもしれません

大抵の場合、お客様は着物を着なれていらっしゃらない
だから、お話しをさせていただきます

着付けにかかる時間以上にはお支度の時間をとっていないのが普通なので
着付けている時間は貴重です

その間に、着慣れない着物で疲れを感じ過ぎないように
最低限の知識を持っていただくのです

どうすれば着崩れしにくいか
洋服と違うので、何に気を使えばいいのか・・・

今までを振り返ってみても
よくしゃべるようになったなぁ~と、自分でも感心してしまいます

でも、この着付けの間に話をしたことで時々反響があります
あれは役にたったと。。。

難しい事をお教えしたわけではなく、
私が着慣れない頃に困ってしまったことを思い出して
困らないようにお話ししているだけなのに

そんな小さな事が喜ばれるんですよね

すべての生徒さんにお願いしていること
着付けだけでいっぱいいっぱいになってしまううちは練習を怠ってはいけないこと、
そして、煩わしくない程度にお話しをさせていただくこと

結果として、喜んでいただけるのが一番大事な気がします


 


万能な助手!? [こんな時、どう着せる?]

出張着付けの仕事を何年もしていると

いろんなハプニングや難題を経験します
紐がない・肌襦袢がない・半衿がない・帯板がない・帯枕がない・・・

どんな時でも予定した時間にお客様を送り出す
それは絶対守らなければなりません
大事な式典やお呼ばれの席に遅れることなど避けなければなりません

探していては間に合わないのです!

この仕事を始めたばかりのころは
いろんなものを持って歩きました・・・なかった時の用心に・・・
失礼にならないように
新しい紐・襦袢・半衿・帯板・帯枕etc...
お困りのお客様の中には買ってくださる方もいらっしゃいました

でも・・・
それって必ずしも親切じゃない気がしてきちゃったのです
「何とかなりませんか?」
そういうお客様もいるのですから


探せばどこかにあるのだから
探す時間がないだけだから

きっと次回は早めに準備をしてくださるはず。。。
だから今回だけは それ以上心配をさせず、
何とかして差し上げるのもプロとしてあるべき姿ではないかと・・・

考えれば思いつくものです
私が初めての出張先では必ず持参するものの一つに晒があります

CIMG4567.JPG

自分の使いやすい形(長さも幅も)に巻いて持ち歩いてます

紐のない時は5センチくらいの幅が適当でしょうか?
大急ぎで必要な本数分の紐を裂いて作ります

CIMG4568.JPG

残った部分を巻きなおしておきます

CIMG4570.JPG

下の写真は紐2本を使いやすく巻いたものと
残りの晒を巻きなおしたもの
巻きなおした晒は伊達締めにも使えます

CIMG4571.JPG

時間がなければ巻いたりせずに すぐ使うこともあります

晒を裂くだけなので
一瞬にして紐何本かができてしまいますし
これなら買っていただかなくっても・・・ね

裂いたものを使うなんて、と異論・反論もあるかもしれませんが
いろんなケースがありますので
出張着付けをされる方は覚えておいてもよい対処法だと思います

この方法を考え付いたのは
何十人も着せなければならない、ある発表会での楽屋でした
皆さんレンタルの衣装だったため
紐も肌着もついていると思われて誰一人持っていなかったのです!
手持ちの紐もそんな本数はなく・・・
でも無事に全員着物を着て舞台に立っていただけました

一番大切なのは
身支度を済ませたお客様をちゃんとお時間に送り出すこと
私はそう信じています

事前に打ち合わせ可能な時、お客様のご要望によっては
まったく違う対応もしています
お客様の必要性に応じて・・・ですから~

なのでお仕事の現場によっては
以前のようにすべて新しい物を持参することもあり
大きい荷物の時もあるんですね

「着付け師の七つ道具(七つ以上?)」を全部入れて。。。^_^

CIMG4562.JPG

ちなみに
晒は今回の紐・伊達締めの他にも
様々なものに変身可能です

頼りにしている助手と言っても過言ではありません


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やってみたら大正解! [こんな時、どう着せる?]

今、七五三のシーズン真っ盛り。
着付け以外にも七五三関係の依頼が増えています。

そんななか、やっぱり毎年違った工夫が必要に感じてます。
厭きさせない努力は常に・・・ですね。

自分の子に着せるなら何も問題ないのですが、
仕事だと初対面の子供さんが相手です。
人見知りをする子など向き合ったら全然駄目!

そこで最近のアイディア
自分でも着物を着る方ならすぐにも出来そうな効果的な方法。

お母さんに前に座ってもらい、お母さんの横に姿見を置き
私はお子さんの後ろから自分で着るような手順で着せていきます。

お気に入りの玩具を手に
お母さん、お父さん、おにいちゃんなどと遊んでいても大丈夫!

女の子も男の子も鏡の中の自分の大変身に興味があります。

まっすぐ鏡を見てくれるように、
カッコイイね~。とか 可愛いね~。とか、声をかけてあげるだけでOKです。

すべての子に・・・という方法なんてありませんが、これはとっても効果がありました。

ぜひぜひ、ご参考にしてみて下さい。
そして、気づいたことなどコメントに残していただけると
さらに私の
「新しい気づき」・「新しい工夫」につなげられるかと思います。

着付けに関係ない気づき、アイディアでも有り難く思います。
よろしくお願いします。


おまけ

なぜか、ケーキよりお餅がのることが多いケーキ皿。(笑)
おやつにお餅。 しかも4つも!・・・な、着付け師 yumi デシタ。

          


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柔らか頭に鍛えたい。 [こんな時、どう着せる?]

最近よく思う事なのですが、
着物を着付するのって、他のさまざまな事と同様に
これさえ覚えておけば絶対の万能な方法なんてないんですよね。

着物も帯もお客様のお持ちになる物によって重みも厚みも全然違うし、
当然、お客様の体格も、もっと言うとお顔立ちも違うわけです。
同じ帯結びをしようとしても、帯の柄を見ながら
出す部分をずらしたり、
大きさを違えたりして、一番良いところを出したいです。
どんなに事前に練習したりしてみても、最後のその判断はその場の自分次第なんですね。

今は七五三の季節。
小さい子たちが正装をする季節です。
先日、三歳のお嬢さんに帯を結ぶということがありました。
付け帯(あらかじめ形ができていて背中に紐でつけるだけもの)ではなく
帯を結んだのです。

ヘアメイクをしている待機時間に私が考えたことは
 1、いかに飽きないように着付け時間を短縮するか
 2、いかに帯を三歳の背中に丁度いい大きさに仕上げるか
 3、いかに動いても崩れないようにするか

の3点でした。

今回の解決策は 
あらかじめ帯の形を半分作り、胴に巻いて結んだあとに
仕上げるだけに準備しておく
、というものでした。

そんな時はゴムの力も借りたい・・・。
いつもは帯が傷むのでできるだけ普通の輪ゴムは使わないように仕上げることにしています。
それに本当はゴムなどできっちり作り上げた帯は付け帯のように味気なくなりがちなので柔らかさを出すのに苦労します。

        
こんなゴム。よく見かけるものですよね。
これなら帯に溶け込んで目立ちません。
そして作っておいたもの、2種類を比較のために載せます。
下のお写真は帰宅後、手持ちの帯(大人用)で再現したものです。
作った形は同じですが、当然のことですが少し大きめですので・・・。

        

本当に小さい子用にお花を作りました。
このようなお花をつくると帯の長さを結構使います。
細い体には長すぎる帯をそのまま使うと帯結びばかりが異様に大きく、

何か背負って歩いているように見えてしまうので

小さい子用にはかえって持って来いですね。
背中の中心にお花があると可愛く見えて、
残りの部分でも十分に左右に羽根をとることができます。

        

これはもう少し大きい子用です。
若葉をイメージして作ったつもりです。お花より大きく広がります。
肩幅が大きくなると背中についているものも大きくしていかないと
何かがとまっているように見えてしまいますので・・・

 

結果として、この方法は思った以上に有効でした。
お客様の反応も悪くなかったように思います。

あらかじめ帯を作っておく方法、
小さいお子様達にこそ使おうと思いました。


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